9/20/07

Japan

要約

この論文はここ半世紀に亘る建築とサイバネティックス分野、リサ-チシステムとコンピュ-タ-間における交流の歴史についてである。特に英国のプロフェショナル達Gordon Pask、Cedric Price、 John Frazerの出会いに焦点を絞り、システムとコンピュ-タ-に関連した二つの優れた建築プロジェクト、GeneratorとJapan Netの話を紹介する。これらの人々の出会いによる建築学上の意義、また建築デザインにおいてのシステム及びコンピュ-タ-パラダイムの起源と発展中の環境促進という現代へのその影響の重要性を強調する。 この研究は主にGordon Pask個人のアーカイブ(Amanda Heitler氏によって維持)とCedric Price アーカイブス(the Canadian Centre for Architectureで維持)に基づくものである。
論文は3部構成になっている。第1部はサイバネティックスと建築に関する初期の進展についてであり、Paskのキャリアと第二次サイバネティックスの勃興、Priceの画期 的な姿勢と参加ユーザーに開かれた一時の建築への彼の弛みない貢献に触れる。第2部はPriceのGeneratorについてで、プロジェクトの様々な段階とコンサルティング業者に的を当てている。また最初のスマートビル(高度情報化建築物)と認められるこの計画を導いたシステムコンサルタント、John とJulia Frazerの貢献にも触れる。第3部は情報環境の勃興と後のPask、Price、Frazerの再会と彼らの業績についてである。Generatorプロジェクトへの再帰、The Japan Netコンペへのエントリ-、そして進化性のあるインスタレ-ションとFrazerとPask両者のエッセイついての傑出した考えをも取り上げる。
   情報社会の新しいテクノ文化的な様式に焦点が当てられた現在の建築学上の課題、そして美学の勃興がこれら将来性のある交流、出会い、プロジェクトから有益となり得ることが明らかになる。

2007年3月 ロンドン

Gonçalo Furtado, Envisioning an Evolving Environment: The Encounters of Gordon Pask, Cedric Price and John Frazer, Bartlett - University College of London, 2007.

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